アンコールワットに行ってきました

夏休みに三世代で、カンボジア+タイを旅行した記録

DAY05 [2] アンコールワット観光

 

私たちのバン


食事をすませ、ほぼ予定どおり7時半に出発。


オレンジのTシャツの運転手さんは
ウィサさんと名乗った。


短く刈った髪は半分白髪だけど
年の頃は私たち夫婦と
そんなに離れてないんじゃないかな。

 

席につくとき、たろさんは「オレ前がいい」といって
助手席に座った。


私はウィサさんと話がしやすいようにウィサさんの後ろに。
パパさんは私の隣に。
けろりとおばあちゃんは私の後ろの列。
おじいちゃんはお尻が痛くなったときに
寝転がれるように一番後ろに座った。

特にジャンケンしたり検討したりしてこうなったわけではないけど
誰も移動したいと言い出さず、
この席配分はカンボジアの旅の最後まで
バンに乗るたび変わらなかった。

 

チケット購入へ 

 


車に乗り込むと、ウィサさんから
「チケットはもう買った?」と聞かれた。
「まだ」というと、
「じゃあこれから買いにいきましょう」
とチケットオフィスに向かって走り出した。


アンコールワットの遺跡観光は
1日券$37、3日券$62、3日券$72の3種類がある。


3日券は、1週間の有効期限のうち3日、
7日券は30日の有効期限のうち7日、
遺跡を訪れることができる。


どれも少しキリの悪い金額だけど、このなかに
それぞれ2ドルずつ、こども病院の運営費用に充てるための
寄付が含まれているんだそうだ。


まずは、アンコールワットへの道の途中を少し折れたところにある
チケットセンターに向かった。


この時間はもう遺跡に向かう車がいっせいに
同じ方向に向かっているので道は軽く渋滞していた。


カウンターに行き、チケットをクレジットカードで購入した。
1日券、3日券、7日券は、それぞれ異なるカウンターで売られている。


ウィサさんが1日券?3日券?と聞かれて
7日券にします、というと、
そのカウンターにつれてきてくれた。


1日券のカウンターは数人の列ができていたけど、
7日券のコーナーはガラガラだった。


ちなみに12歳未満は無料なので、チケットが必要ない。
そのかわり、年齢の証明にパスポートの提示が必要になる。
うちではけろりが12歳未満なので、5人分のチケットを購入した。


2,3分でチケットができあがった。チケットよりやけに大きな
パウチでコーティングされている。

 

子供がいたら、チケットホルダーはあまり意味がない 


「遺跡内はチケットコントロールがいたるところにあって
たびたびチケットを出さなければならなくなるから
チケットホルダーをもっていくとよい」

 

と、いくつかのサイトで書かれていたので
チケットのサイズを調べて、
100円ショップで大きさに合うカードホルダーを
買ってきたというのに、
パウチされているとは計算外。
これ、買ってきたチケットホルダーに入らないな。
パウチされているのは7日券だけなんだそうだ。


考えてみると、チケットを見せるときは
どうせけろりのパスポートも出してみせなければならない。
パスポートを首からぶらさげるわけにもいかないし
それならチケットコントロールを通るたびに
鞄をさぐることになるのは一緒だ。
チケットホルダーいらなかったな。


チケットは全員分まとめて私が持った。

 

アンコールワットに到着


チケットを買い終わってみるともう8時で
西門界隈はすでに混雑してると思われたので
反対の東門に向かってもらった。

 


アンコールワットは、裏に当たる東門から入ると
景色なども荘厳さがないが、そのためこちらから入る観光客は少なく
穴場なのだそうだ。


東門前も結構混んではいたけど、遺跡に向かっていく人数は
そんなに多くは見えなかった。

私たちが車から出ようとすると、ウィサさんは
後部座席の入り口にあるクーラーボックスをあけて
氷でよく冷やした水をみんなに渡してくれた。


私たちは東門から西門に通り抜けて帰るつもりだったので
ウィサさんには、西門側で
待ってくれるようにお願いした。


「橋をわたって右手のほうにトイレがあるから、その付近で
落ち合いましょう」といって
ウィサさんは車に戻り出発していった。

 

木立の中をすすんでいくと、くずれかけてる建物がある。
経堂というものだろうか。

この建物が単品でどこかにあったら
立派なひとつの遺跡にカウントされるのだろうけど
アンコールワットの裏手に位置することもあって
見ているひとはほとんどおらず
林の中にたたずんで
まるでうち捨てられたようになっている。

カンボジアに来て初めての遺跡に興奮して
私たちはここも、やけにしっかり観光してしまった。

 

 

 

 

 

付近の木にはセミがいて、
ものすごく接近しても逃げなかった。

 

これは足がいっぱいあるけどムカデの一種だろうか。
何もかもが珍しく、写真をバシャバシャとる私たち。

 

 

暑くなってきたのでクールタオルを使用


さっそく暑くなってきたので、クールタオルを首にまいた。
暑さ対策として、6人分まとめて買ってきたものだ。
暑くなってから探したので、ほとんどの100円ショップで売り切れだった。


クールタオルは濡らして使うため、
服まで水がしみて、汗かきすぎたときみたいに
ちょっと気持ち悪いんだけど
熱中症予防のためということで渡したら、みんな嫌がらずちゃんと巻いた。

これまで、夏のタイ旅行で
チャイナタウンとか、エアコンのない暑いところを
長く歩くときには、私たちはだいたい
手ぬぐいとかを濡らして首に巻いていて
こういう化繊のクールタオルを使うのは初めてだ。

けっこう冷たくなって、効果を感じられるものだった。

 

さっそく紛失したメガネ

 

歩いていてふと気づくと、
首もとにひっかけていた老眼鏡がどっかいってしまっていた。


間違ってもってきた眼鏡をどこかで落としたらしい。

 

アンコールワット本殿に到着

 
裏手から入ると、木立の間を抜けていくことになる。
表門のような参道がないので、
アンコールワットの建物は唐突に現れた。

 

 

 

裏手はこんな木の門の隙間から入る。

 

 

 

第一回廊のレリーフを見学

裏手から第一回廊に入ると
まず有名な「乳海攪拌」のレリーフがあり、
順路どおりに時計まわりに観光していった。

 


ふと気づくと、ガイドブックを持ってきていなかった。
これは痛恨のミス!
観光時に持ち歩くためにわざわざ中古のガイドブックを解体して
遺跡の解説ページだけを日本から持ってきたというのに
うっかりホテルに置いてきてしまったようだ。


以前来たときはほかの観光客が連れている日本語ガイドさんや
英語ガイドさんがそこここにいて、
こっそりうしろに立って説明を聞いたりしていたのに
今日はなぜか日本語ガイドも英語ガイドもおらず
聞こえてくるのはスペイン語やドイツ語の解説ばかり。

 

回廊の頭上に、装飾を施した木の板が渡してあった。
回廊の天井はずいぶん殺風景だなと思ったけど
もとはこんなふうに彫刻した木版か石版で
飾られていたということなのかな。

 

 

 

歩いていたら、小僧さんたちが歩いてきた。

 

これ、戦いのシーンなんだけど、首にヤリが刺さってて
グエーッってなってるひとがいる。

 

すごく前衛的なポーズで戦っているひともいますね

これは何を表してる彫刻なのかな~


遺跡内でも電波が入るのでスマホ
調べようと思えば調べられたが
どんなレリーフのどの部分が見どころなのか
画面が小さくてよくわからなかった。


第一回廊は、ほとんど邪魔がはいらないぐらい
めっちゃすいていた。
回廊を見ていたら雨が降り出して
少し涼しくなった。