アンコールワットに行ってきました

夏休みに三世代で、カンボジア+タイを旅行した記録

DAY7 [1] シェムリアップ川で釣り

 

 

シェムリアップ川で釣り

 

今日はのんびり起きて、ゆっくり朝食をとった。


朝食は外のカフェのテーブルでとっても
いいことがわかったので
今日は外で食べることにした。

 

 

 

今日は休養日にしたので
おじいちゃんとおばあちゃんとけろりは
ホテルでゆっくりするそうだ。


そして残りの3人は何するかというと、釣りだ。

 

去年の夏は、タイのチャアム・ビーチに行って、いろんなところで
釣り糸をたれてみたけれども、川は水が汚かったり
海はテトラポットにひっかかっちゃったりして
釣れるどころかただ一度のアタリすらなかった。


今年も来る前に調べたところ、
町にはシェムリアップ川が流れていて
いろいろなひとのブログから、釣りはできるようだったので
性懲りもなく釣り道具をたずさえて来たのだった。


朝食後、パパさんと私とたろさんは
釣り道具を持って出発した。


今日のトゥクトゥクは3人で2ドル

 

外に出ると、客待ちしているトゥクトゥクのトップは
ゆうべも乗せてもらった格闘家(っぽい顔の)運転手
Touchさんだった。



釣りに行きたいので、川沿いに、オールドマーケット方面へ
行ってほしいとお願いした。

 

料金は2ドルね?といったら格闘家は怖い顔で
「エ~」と渋るようすを見せたが
ニルさんと、もうひとり別の運転手さんが
横から格闘家を説得してくれて、
2ドルで話がまとまった。

これほんとおもしろいんだけど
運転手同士が取り過ぎないように牽制しあうんだよね。
ぼったくって、お客が次から乗ってくれなくなったら
困るからかな。

 

博物館の脇を通って、初日に行ったスピアンダイ市場の前で
シェムリアップ川沿いに出た。
国道6号をわたり、ずっと川沿いにくだる。

こういう、「釣りできそうなところ探すから
川沿いにずっといって」みたいな注文は
やはり英語が通じる運転手さんならではだね。

そういう意味では、ホテルの契約運転手さんたちは
みな英語が通じるので助かる。

 

オールドマーケットより手前だったけど、
まあまあ釣りによさそうなところまでいったので
格闘家にお金を払って降りた。


オールドマーケット手前でポイントを探す

 

遊歩道でゲームしてるひとがいた。


川をわたって反対側のカフェの前に、
デッキのようなところがあったので
橋をわたって行ってみた。

このデッキはいかにもキレイで、
そこらへんの商店のひとが片手間に作ったんでは
ないことはあきらかだ。

「ここで釣ったら怒られるかな?」
「まあ怒られたらどっかほか行けばいいよ」といって
私たちは釣りの準備を始めた。

 

付近にトゥクトゥク運転手のひとたちが何人かいたんだけど、
私たちが釣りの準備をしていると、
そのひとりがこっちを見て、川を指さし、
ここに魚がいるから釣れという。

 

 

そこで、その場所にいって釣り糸をたれた。
たしかに水草の影に、小ぶりの魚がちょろちょろと
出たり入ったりしているのが見える。

  

ホテルの契約運転手さんたち


魚のいる場所を教えてくれた運転手さんは
英語が上手だった。

このひとは釣りが好きで、いつも竿を持ち歩いているんだって。
目の前にあるカフェと思った場所は、ツリーラインという
大きい高級ホテルだった。

よく見ればこのホテルの前にいる運転手さんたちは
みんなそろいのグレーのポロシャツを着ていた。

このひとたちみんなこの高級ホテルの契約運転手さんたちで
グレーのポロシャツはユニフォームのようだ。



どのくらい高級ホテルなのかなと、
ちょっとスマホで調べたら、1泊1万5000円もした。


私たちが泊まってるホテルは、
ひと部屋1泊22ドルぐらい。

それですらあんないい部屋に泊まって
朝ご飯までついてるっていうのに
1万5000円のホテルっていったい何食ついてるんだろう

釣りの好きなひとは、ラモーッさんと言い、
今日はとくに契約はなくて
出てくるお客さんが観光で使ってくれるのを期待して
待っているんだって。


もうひとりのひとは、今日は予約のお客さんがいて
9時に約束していると言っていたけど、
なかなかそのひとたちは出てこず
所在なさげに40分も待っていた。
 

どこの国のひとだか知らないけど、
約束したらちゃんと時間通りに来なよ!
それか、遅れるならせめて
ひとことぐらい言いにきてくれればいいのに、と
私たちまでやきもきしてしまった。


この運転手さんたちは、このホテル周辺の
清掃も任されている、っていうか
ホテルと契約してるのをいいことにこき使われているみたいで
デッキ周辺の掃除をしたり、
従業員が川に浮かべた舟からモーターで水をくみあげはじめると
ホテル前の花壇に水をやったりと働いていた。

 

川からモーターで水をくみ上げるボート。


たろさんが一度、頭上の木に釣り糸をひっかけてしまったら
ホテル前にいた運転手さんたちが何人も
手に手にホウキだの竹竿だのを持ってわらわらと来て
糸をはずすのを手伝ってくれた。

 

釣り好き運転手ラモーッさん


魚がいるのは見えるものの、当たりはちっともなかった。
たろさんが何度も糸を巻いては投げている。

日本で調べたときは、下流トンレサップ湖
近いほど大物がいると書いているひとがいたので
このへんだとあまり大きいのはいないのかもしれない。

でも、「いつもどのへんで釣ってるの?」ときくと
ラモーッさんは「このへんだよ」と答えた。
「どのぐらいのが釣れるの?」ときいたら
「大きいのはこれぐらい?」といって
親指と人差し指を広げたぐらいの大きさをつくって見せた。

 

私たちの持ってきたルアー(疑似餌)


私たちは、100円ショップのケースに
疑似餌をつめて持ってきていて
ベンチにおいて釣りをしていた。

ラモーッさんは疑似餌に興味をもったみたいで
「これ見ていい?」とことわって
しげしげと眺め始めた。

 

めっちゃ楽しそうに選んでるでしょ?


カンボジアにはこういう疑似餌はないんだよね
だからだいたいカエルをつかまえてエサにするんだ」
と言う。

「カエルはどこにいるの?」ときいたら
「田んぼとか。でもつかまえるのも結構大変」といったあと
「よかったら、これひとつくれない?」といった。


私たちが持っていったのは、中国からの通販で買った
色とりどりの魚の姿をしたルアーと
ゴムみたいな素材でできた、
ザリガニ型のソフトルアーだった。

いいよといったら、すっごい真剣に、ながーい時間かけて
全部の魚を手にとって見て、そのあと
ザリガニ方のソフトルアーをえらんで、
自分の針をもってきてつけてみて
具合をたしかめていた。

 

これ、彼が最終的に選んだザリガニ型の疑似餌。


いい笑顔でしょう?
このひとたぶんめっちゃいいひとだと思うんだ。
写真だとちょっとおっちゃんぽいけど
話した感じだとたぶん20代。前半かもしれない。

 

もしこれからこの周辺で釣りをやりたいひとがいたら
よかったらラモーッさんをガイドに雇うといいんじゃないかな。


ツリーラインホテルの前に行ってこの写真で探せば
見つかると思う。それか、そこにいる運転手の誰かが
連絡とってくれると思う。

アンコールワットの1日ツアーだって15ドルぐらいで済むわけだから
20ドルぐらい払ったらよろこんで
近隣のポイント案内してくれるだろうし
道連れができて楽しいと思うよ。
ごはん一緒に食べたり・・・

私たちもそうすればよかったな。
なんであのとき思いつかなかったんだろ。

 

日本人は釣りが好き?


しばらく釣りをしていると、下流の方角から
釣り竿をもったカップルがやってきた。

そのひとたちも日本人だったので、挨拶して
「どうですか?」と聞くと
「いや、今んとこ釣れてないです」との返事。

そのひとたちは下流にもうひとり
釣ってるひとを見たけど
やっぱ日本人だったそうだ。
日本人どんだけ釣り好きやねん(^^;