アンコールワットに行ってきました

夏休みに三世代で、カンボジア+タイを旅行した記録

DAY09 [1] 葬列

 

 

パパさんのおなか不調 


4時15分ぐらいに目がさめてしまった。

ゆうべは天井ファンを回して寝たところ
ファンがキッキキッキと回る音が気になって
眠れなくなり、そのまま朝になった。
このファンつけたまま寝るのはもうやめよう。

 
この朝でカンボジアも折り返しだ。

パパさんが朝おきるとトイレにこもり
戻ってきたら「おなかを壊した」という。

これというはっきりした原因はわからない。
でも食あたりというほどでもないから
出かけられるそうだ。

今日はタプロームを観光する予定だ。

 

朝食は外のテーブルで

 

またちょっとフライングして、6時20分くらいに朝食を注文し
今日は外のテーブルで朝食にした。

 


前にも書いたように、ひとりひと品
メニューから料理を選ぶことができるんだけど
けろりはパンとシリアルで大満足なので
メニューからは何もオーダーしない。

それで昨日、一昨日は、けろりのぶん
適当にオムレツとか、何か別のものを頼んで、
気が向いたひとが食べるようにしていた。

ふと見ると、けろりもたろさんもかなり足を蚊にさされてしまっている。
今年はプノンペンでもデング熱で病院がパンクするぐらい
デング熱が流行っているそうだから、絶対刺されない
つもりできたのだけど、つい虫除けを塗り忘れることが多くていけないな。

ふたりとも汗かぶれしやすく肌荒れしやすい方で
肌にしみるから塗りたくないというのもあるんだけど。

 

葬列


今日もウィサさんがだいぶ早く来てくれていた。

出る前に
「チケット持ってる?」と聞かれて、バッグを確認して
「持ってる」って答えてウィサさんに渡したら、
「ここに置いとくね」といって、チケットは
運転席と助手席の間のトレイに置かれた。

ホテルは7時半に出発。
今日はまっすぐタプロームへ向かった。

まだ町の中を走っているときに白い服を着た行列がいて、
ほとんどが学校の制服っていう感じだったので
なにかお祭りか、学校の行事かと思ったら、ウィサさんが
お葬式だって教えてくれた。



先頭に故人の写真があって、
たぶん学生の男の子だった。
お気の毒に・・・・

 

 

ソカリゾートと遺跡周辺の状況


今日もウィサさんはカンボジアの現状について
いろいろと話してくれた。

シェムリアップから遺跡に行く間には
巨大な高級ホテル「ソカ・リゾート」がある。
ベトナム系資本のチェーンで、市内のほうにも
もう一軒ある五つ星ホテルだ。

実はソカホテルのある周辺は、ユネスコ
建物をたててはいけないと禁止した場所らしい。

だけどベトナム系のソカ財閥が、ここにホテルを建てたいと申請したら
フンセンが許可して建てさせてしまったんだそうだ。

世界遺産になると、勝手に環境を変えてはいけないし
勝手なことをすると世界遺産登録解除されてしまうこともあるけど
フンセンはそんなことは気にしない。
あのアンコールワット世界遺産から外したら
世界遺産自体の権威がなくなってしまうだろうからね。

ソカリゾートはお城みたいだった。
あの広い広い敷地に100室しかないんだって。
「中国人と韓国人はマナーが悪いから
ほかの国籍のお客とは棟が分かれてるんだってさ」とウィサさん。

この、ホテル周辺の地域は
もともと多少ひとが住んでいたので
もともと住んでいるひとは住み続けてかまわないけど
新しく建てるのはダメだとユネスコは決めたんだそうだ。

そしたら、建物が建てられないなら、ってんで
ひとびとは森を伐採してマンゴーなんかを
植え始めてしまったんだって。

一方では日本のイオンが来て、植林を進めている。
「イオンが一生懸命植林してくれてるすぐ近くで
土地のひとたちが次から次へと伐採してる。
カンボジア人はバカだよ」
とウィサさんは悲しそうだった。

 

チェックポイントに到着


話しているうち、チケットのチェックポイントについた。
そしたらウィサさんが、運転席脇のトレイからチケットを出して、
係員に見せてくれた。


けろりは12歳未満でチケットがないので、
パスポートは私が出して見せた。

チケットのラミネートカバーは
チケットじたいのサイズに対して大きすぎるので
係員は余ったラミネート部分を折り曲げるようにして
今日の日付のところに穴をあけた。

事故現場に遭遇


チケットのチェックポイントをすぎてちょっと走ると
道の端にひとだかりがしているのが見えた。

 

走りながら、ウィサさんが
「ポリスがきている、事故みたいだ」
と言った。まだ距離があるうちから、どうしてわかったんだか
「たぶん死んでる」
と言った。

道路にひとが立っているので、用心して
車のスピードをおとしながら横をとおったら、2人ぐらい、
カンボジア人の男性とおぼしき体が地面に寝かされていた。

介抱されているという感じではなく、痛がっているわけでもなく
顔から体にかけてクロマーをかけられていたから
本当に亡くなっていたのだと思う。

今日はなんていう日だろう。
お葬式に遭遇して、間髪いれずに死亡事故現場を通るなんて。
今日は相当注意しないといけないな。