アンコールワットに行ってきました

夏休みに三世代で、カンボジア+タイを旅行した記録

DAY09 [2] タプロームのステゴサウルス

 

 

タプロームは西門からスタート 


タプロームには、まるでステゴサウルスみたいに見える彫刻があって、
ミステリーだとかオーパーツだとか言われているらしくて
絶対子供たちがよろこぶと思ったのでぜひ見つけたいと思っていた。

 


正確な場所はわからなかったけど、
ステゴサウルスは西門付近、と書いてあるブログがあったので、
西門前におろしてもらった。
ウィサさんとは東門で待ち合わせることにした。

 

門の前にはのびのびと高い木が立っていた

 

お土産売りの女の子


車を降りたら、たろさんとけろりの中間ぐらいの背の、
かわいらしい女の子が近づいてきた。お土産売りの女の子だった。

カゴの中にいくつかアンコールワットのデザインのマグネットを入れている。
たろさんやけろりのお友だちに配るのにちょうどよさそうだ。

これも誰かのブログに、マグネットは3個1ドルで買えると
書いてあったので、はじめから3個1ドルで交渉した。

彼女は最初1個1ドルといったけど
段階を追って結局3個1ドルまで下げてくれたので6個買った。

年いくつ?(アユポンマン?)ときいたら13歳という。
たろさんは同じ学年では低い方なのに
たろさんよりだいぶ小さいのでおどろいて、
この子12歳だよといったら「オー・・・」と口に手をあてて
はずかしそうにしていた。

でも考えてみると、こういうところで物売りしている子が
ゆたかなおうちの子なわけないもんね。
たろさんの年を言ったりするのもちょっと無神経だった。
申し訳ないことをしてしまった。

おばあちゃんが、家に余っていた、ちょっとかわいい
携帯ストラップとかちいさなマスコットを
チャック袋に入れて持ってきていて、
この女の子にあげたら「オークン」といって嬉しそうにしていた。

チケットチェックのお兄さんたちと挨拶


さて、西門からタプローム寺院に入場した。

問題のステゴサウルスだけれども
西門はほとんど飾り気のない門で、ステゴサウルスどころか
彫刻自体がほとんどない。
探すまでもなく、この付近ではないようだ。

少し行くとチケットチェックがあった。
ここの係官は20代の男の子たちだった。

カンボジア人は「ご飯食べた?」って挨拶するんだったなと思って
「ニャムバーイハウイ?(ごはん食べた?)」ときいたら
男の子たちはちょっと嬉しそうにして
片方からは
「ニャムハウイ」
という返事が返ってきた。
これは「食べたよ」という意味だな。

もうひとりからは
「ニャムカフェー」
という返事がかえってきた。
これは「コーヒー飲んだ」という意味かな。

明るい男の子たちで、写真とらなかったのが心残り。

 

見つけたステゴサウルス


寺院の中心に向かっていくと、もう一度、門と呼べるような
場所があった。全体に彫刻が刻まれていて装飾が美しい。
もしかして、これがネットで書かれていた西門?

歩いてきた参道側から見た限りではステゴサウルスはないようだけど
もしかしてこの付近にあるんじゃないだろうか?

門から中に入ろうとするが
韓国人団体が建物の門の前に集まってガイドの説明をきいていて入れない。
ガイドも韓国のひとだけど、説明をするのに一生懸命になっていて
グループが門をふさいでいるということにも気づかないみたい。
エクスキューズミーを連呼して、隙間を縫うように
門の中へと入った。

振り返って門のまわりをしげしげと見ると
あった!
東門から歩いてきたと仮定すると
西門をくぐらず、門にむかって左側。
塀と門との際のところにステゴサウルスがいました!!

 

これが西門で

このまま視線を左に移していくと

カドの彫刻の下のほうにへんな、歯の多い獣がいて、
その上にマルで囲まれてる彫刻がいくつか

マルの下から2番目がステゴサウルスだ!


実際のところこの時代のカンボジア人が
ステゴサウルスを知ってるわけはないので
絵ごころのない彫刻職人が
水牛を彫ろうとして、
背景にたまたま五角形を彫ったらこうなっちゃっただけ
だと思うけれども
ステゴサウルスにたしかに見えるじゃない?
ほんとだ!不思議だねえ~と喜んで
写真をいっぱいとってあとにした。

あとで調べてみると、これが遺跡の西門で
さきほど通ってきた、駐車場からすぐの門は
西塔門と呼ぶみたい。

 

タプロームは植物王国


さてステゴサウルスを撮ってふりむくと、
もうこの門の中はタプロームならではの
遺跡と植物の織りなす神秘的な光景が盛りだくさんだった。


アンコールワット一帯は同じ気候、同じ植生にもかかわらず
どうしてタプロームだけこんなに
植物が我が物顔で建築物の上に這い上がってしまったんだろう

まだ時間が早いせいか、標準的な順路と逆なせいか、
この付近はまだ人が少なく、
写真撮影用の台に誰もいないので写真撮り放題だった。

 

 

 

中が埋まっちゃってるお堂

コケに覆われているけど、こまかい彫刻がしてあるのわかる?

 

この木の右側のお堂に刺さっちゃってるとこ
いったいどうなってるの?


お堂の中を覗くと、尼さんが座っていて
お皿にはミサンガのような、手首に巻くお守り?がのっている。
入っていってお布施を渡すと、尼さんが
お祈りをささげてお守りを巻いてくれた。

猛暑には塩分チャージタブレット


今日も晴れてすごく蒸し暑い。
寺院内部はいたるところに巨木や小さなお堂があり
日陰は多いけれども、涼めるほどの風もなく
暑さでどんどん体力がうばわれていく。

みんなのクールタオルの濡れ具合をたびたびチェックし
定期的に、日本から持ってきた「塩分チャージ」を配った。

今回この塩分チャージタブレット
ミネラル+塩入りのキャンディを持ってきた。

塩分チャージは、ラムネをちょっと堅くしたような、
あるいはちょっとキャラメルにも近いような食感で歯につき、
ま正直いっちゃうとそれほどおいしいものでもないんだけど
暑くて汗がいっぱい出て頭がぼうっとして「だるいな・・・」
って感じたときにこれを口に含むと
あきらかに10分もしないうちに思考力が戻った。

これは本当に感動的とすら言えるほど効果抜群だったので、
めっちゃ暑いところに長時間行くひとは
ぜひ持参して試してもらいたい。

(だからといって熱中症の危険に自分をさらさないよう
してもらいたいけど・・・)