DAY14 [1] さよならカンボジア

また５時くらいに起きてしまった。

「今日は１０時のフライトだから８時に出よう」と思って
みんなにもいつも通りの時間に起きてしたくするよう連絡していたけど、
ふと予定を見直したら、１０時のフライトは往路の話で、
復路は１２時ころのフライトだ。

６時を待って全部屋に連絡した。

このままだとタケオゲストハウスのバンが
８時に迎えにきてくれてしまう！
かといってこんなに早く電話もできないので
誰か起きたら見てくれますように！とメールしたところ
６時半には返事をくれて、
１０時少し前に迎えに来てくれることになった。
フー早起きのひとがいてくれてよかった。

おじいちゃんの迷惑な隣人

おじいちゃんは、朝方騒音で起こされて
十分眠れなかったので、７時半まで寝ます
といって、私たちが朝食たべるときには起きてこなかった。

なんでも今朝がた、おじいちゃんの隣室の宿泊者が
５時半頃に大音量で音楽をかけ始めたらしい。

最初は目覚ましだろうと思って
音がやむのを待っていたけど、
ひとが動き出してからも
まったくやむ気配がない。

隣室とコネクションルームになってるおじいちゃんの部屋は
間のドアの下が少しあいてるために音が筒抜けで、
まるで自分の部屋の中で音楽が鳴ってるかのようだったらしい。

思いあまってドアをどんどんたたいたところ音はとまったので
やっと安心してベッドに戻った。

ところが隣の客は逆恨みしてか、６時くらいに出ていくときに、
むこうからドアをドンドンたたいて
おじいちゃんをもう一度起こしていったそうだ。

まったく、そんなたちの悪いいやがらせをしていくひとは
いったいどこの国のひとだろう。

おじいちゃんの部屋と隣をつなぐドア

反対側にも隠しドアみたいなドアがあって、
何部屋もつないで利用できるようになってるらしい

屋内で朝食と最後の買い物

雨上がりで庭の席はぬれていたので、
私たちは今日は屋内で朝食をとった。

もういちど朝食の様子をごらんください。

この日はこんな野菜が飾ってあったけど

よく見るとこの大根くさりかけた葉っぱついてね？
みたいな野菜で、冷蔵庫から出したてなのか
しっとりと水滴がついていた。

朝食後、たろさんとパパさんは、
ゆうべの数学の残りをやるために部屋に戻った。

私は前の通りのつきあたりに、ダウニーを買いにいった。

昨日の店は３００だったのでそのつもりで５個買ったら
ひとつ５００だった。昨日の店はとくに安かったみたい。

ダウニーを買ったお店の店先には１歳ぐらいの女の赤ちゃんが泣いてて
パパらしきひとが相手していて、
あんまりかわいいからだっこさせてもらったら服が濡れていた。

雨上がりだだったから、どこかの水たまりにすわって
ぬれちゃったのかもしれないし
おもらししちゃったのかもしれないけど、
濡れてもそのままにしとくんだ・・・と少しおどろいた。

部屋に戻り、荷造りしなおしたりして１０時まで過ごした。

上階の忘れ物

おじいちゃんは寝直したあとも寝付くことができず

かなり参ってる様子で、８時ぐらいにごはんたべに降りてきた。

たろさんとおじいちゃんは、部屋の荷物はもう１階にもっておりて、
忘れ物も確認したからもう上にはあがらない
というので、ねんのため点検にいったら
ソファのクッションのうしろにたろさんの靴下と
まだ使ってない保湿ティッシュがあった。
きみたちはいったい何を確認したのかね？

階段の踊り場は、本当ならプールを見渡せるバルコニーだったと思うけど
こんなふうにふさがれて物入れになっていた。

廊下の緑色のタイルが落ち着いててキレイ。

廊下のつきあたりは隣の敷地が丸見えで
サンルームみたいなガラス張りの部屋にがらくたいっぱいおいてあった。

出発のとき

１０時少し前、チェックアウトするためにみんなで受付に
荷物をはこんだ。

それぞれの部屋に１ドルずつチップおいた。

ヤヌエくんの部屋にも挨拶しにいって、お別れをいった。

これは後日談になるんだけど、コロナの感染が拡大し
フランスでだいぶ事態が深刻になったときに
心配してメールを送った。

そしたら、ヤヌエくんのおじいちゃんはすぐに返信をくれた。
ヤヌエくんのおじいちゃんおばあちゃんは医師で、
だけど年齢的にも感染するとまずいので
オンライン診療で人々を診察しているって言っていた。
コロナが落ち着いたらフランスにも遊びにおいでって
言ってくれたので、
そのときまで絶対にお元気でいてくださいって書いておくった。

迎えにきてくれた２人

話はアヌサホテルに戻る。
部屋チェックに５分くらい待たされているあいだに
受付のお嬢さんたちに写真をとらせてもらい、
お世話になったトゥクトゥクの運転手さんたちにも
お礼をいって出発した。

今日来てくれたのはウィサさんだった。
車にはもうひとり、知らない男の子が乗ってきていた。

この方は？とウィサさんにきくと、モムさんの息子の
キムソンさんだと紹介してくれた。
今日は荷物が多いだろうからと、２人で来てくれたんだって。

キムソンさんには、以前はお姉さんがふたりいて、
上のお姉さんのほうは日本語の学校にいって
すごく上手に話せたんだけど、
病気で亡くなってしまった。
それで一族のなかでウィサさんの娘さんに白羽の矢が立ち、
これからもタケオゲストハウスを運営していくために
日本語習ってるんだという話はこのときに聞いた。

キムソンさんの英語はとても上手でていねいだった。
お姉さんが亡くなった、ということもdied（死んだ）ではなく
passed away（亡くなった）といっていた。

細っこくて未成年みたいに見えるので
あなたはいま学生さん？って聞いたら
なんと３０歳だって！
「子供もひとりいるんだよ」ってウィサさんが教えてくれた。
なんと子持ちのパパさんでしたか！失礼しました。

空港まではあっという間だった。
今日の運賃は１０ドルだったけど
チップあわせて１５ドルお支払いした。
ほんとうにお世話になりました。
おかげさまで苦労せずにあちこち行けたし、いい旅行になりました。

さよならカンボジア

エアアジアにチェックインしてみると
席は２列目に２席、そして１５列目に４席と
分かれてしまっていた。
おじいちゃんたちには、入り口から近い２列目に
ならんで座ってもらうことにした。

荷物検査を通ると免税店があった。
なんとこの空港は、免税店の中を通路が突っ切っており
通らないとゲートにいけないようになっていた。

通路の両脇に免税店があるんじゃなくて、
ほんと免税店のなかを散策するようにぐねぐねと
カーブしている通路を通って搭乗口に向かうの。

いやでも商品が目につくし、
思い切ったやり方だなと思った。
値段は法外に高いので、
私たちは何も買わなかったけど。

搭乗口付近にはたくさんのレストランがあって
値段を書いたのぼりが立ってるんだけど
吉野やの牛丼セットが＄７．５をはじめとして
どの店も８ドルとか１０ドルとか
頭わいてるみたいな値段で
ぜったいここで何も食べたくなかった。

たろさんに肩や首の凝りをほぐしてもらっているおじいちゃん。

けろりはマイペースに別の席でゲーム。

おじいちゃんは今朝の騒音からくるダメージで
今日はかなり具合が悪いようで、
歩けることは歩けるんだけど、
顔色が悪く、ひたすら耐えている感じだった。

しかも飛行機の出発は何十分か遅れて
待つあいだ、立つのもつらい
座っているのもつらいようすだった。

やがて搭乗案内のアナウンスがはいって
徒歩で飛行機へ向かった。

席につき、飛行機が離陸した。

カンボジア、本当にいいところだったな。