アンコールワットに行ってきました

夏休みに三世代で、カンボジア+タイを旅行した記録

DAY17[4] どこかで会ったことのある親子

 

トイレはどこに!?

そのあと大通りに出てタクシーをつかまえ、
サトーンソイ1までといって乗りこんだが、
ホアランポーン駅そばの運河沿いを走っているときに
けろりがまたトイレに行きたくなって、サトーンまでもたないという。
さっきスプライトをひとりでかなりの量飲んでいたからだろう。

運転手は渋滞で車がとまっているあいだ
退屈そうに手のひらの皮をむいていたが、
私が「娘がトイレに行きたいんですけど
このへんにトイレありませんか」ときいたら
即答で「ないよ」といい、
探してくれる様子も心配してくれる様子もなかった。

この場所なら、少し先に老舗の中級旅社の
クルンカセムホテルがあるはずなので
そこでおりて借りようかと思ったが、
パパさんが、ホアランポーン駅ならトイレあるでしょと言った。
あっ、たしかにね!
(そこに気づいてますます「なにこの運転手」と思った)

その時点ですぐ脇が橋だったので、お金を払ってとびおりた。
(渋滞で車は止まっていたから降りやすかった。)
メーターは55バーツで、チップなしでキッチリ払った。

橋をわたり、積み荷の出口から入っていった。
ホームにバイクが停まってるのもおもしろいんだけど、

運河沿いのこのホームには床屋さんがいっぱいいて

お客さんの髪を切っているのよね

反対側からみるとこう(ちなみにあとから撮った写真)。
いくらで切ってくれるのかしらね


とかのんびり見ているヒマはそのときはなくて
チケットカウンターのむこうまで爆走していってトイレにとびこんだ。
けろりは漏れそうで死ぬかと思ったらしい。
トイレの使用料は3バーツだった。

 

ついでにちょっと駅を観光。

子供たちは以前ここからスリン行きの電車に乗ったことがあるけど
パパさんはホアランポーン駅は初めてなので記念写真。

線路上を歩くのもOK。

駅のタクシー乗り場は行列

トイレを済ませて駅のタクシー乗り場に行ったら
15mぐらいの行列だった。


ちょっとそのへんの道まで歩いていってタクシーを探したほうがいい、と
たろさんとけろりが言ったけれど
このへんで歩いてタクシーがつかまるかわからなかったので
ならびつづけた。

ここでも
「タクシー?」「ドコイキマスカ?」「トゥクトゥク?」
などと聞いてくる運転手がいたけど
「ガッバーンカー」(家に帰るんです)って言ったら
すぐほかのお客のところに散っていった。
このセリフ、タクシーの観光の押し売りを断るのに一番効果あるね。


結局タクシー乗り場で15分か20分待っただろうか。

待っているあいだにけろりがもう一度
トイレに行きたいといって、トイレ代3バーツ渡したら
ひとりでトイレに走っていったが、
心配なのでパパさんに追いかけていってもらった。

けろりなんて小さいからまだ袋に入れてさらっていけるし
(日本でもトイレからカバンに入れてさらわれた子がいたよね)
色が黒いからタイ人にまぎれたら一生見つからないだろう。

幸いあと2組というところで二人は戻ってきたので、
やっとタクシーに乗って帰った。

やはりここでタクシーを待ってよかった。
たろさんとけろりが言ったように、歩いていって
タクシーをつかまえていたら
たぶんまたホテルに着く前に、けろりはトイレに行きたく
なっていたことだろう。

 

 



 

車は順調に走ってサトーンまで戻ってきた。
ホテルの近くのセブンのまえでおろしてもらった。

けろりはガパオとパッシーユーでおなかいっぱいで
もうピザパンはいらないと言ったけど、
バーガーキングでソフトクリームが買えなかったときに
アイス買ってあげると約束していたので
アイスを買いに来たのだった。

子供たちはいつも選ぶジャイアントコーンタイプの
アイスクリームにした。
パパさんも買ってたが、すごく変な味のピンクのアイスだった。

部屋に戻ってあまりにも疲れていたので20分ぐらい休んだら
子供たちは今日もプールに入りたいという。
パパさんとけろりとたろさんは
着替えてプールに行き1時間くらい遊んだ。

私はサマーベッドで書き物をしていたんだけど、
そのときにセパレートの水着のスカートだけはいた
金髪の小さい子が歩いていくのが見えた。

そういえば最初に泊まったホテルにも、セパレートの水着の
スカートだけはいてブラをしてない子がいたけど、
白人の小さい子はみんなブラ嫌いか?
と思いながらみていたら、けろりがこっちを向いて
「あの子たち前に会ってない?」ときいた。

いや、たしかにあの子ブラしてないけど、
あの子がジャンプしたときに抱き留めてたお姉ちゃんは
もう少し大きくなかったか?いや、あんなもんか?
そういえばあのときも三角巾みたいのしてたな。

あんな年頃のお兄ちゃんいたか?そういえばいたかもしれないな。
そういえばママさんたち2人ともあんなふうにふくよかだったな・・・
え?え?マジ?pp@hotelにいたひとたちと同じ人たち?
と思い、当時の写真のこっていないか見たら
お姉ちゃんがうつっていて、黒い水着、三角巾、
ピンクのゴーグル、鼻をとめるピンチみたいの、同じだ。

あまりの偶然にびっくりしちゃって、ママさんたちに
「私たちのこと覚えていませんか?
2週間まえ、空港の近くのホテルでお会いしたと思うんですけど」というと、
パパさんがまっさきに下唇出して首ふった。
(いや、あなたあのときいなかったから覚えてなくてもいいよ。)

ママさんたちもパパさんにつられて首を横にふったけれども、
「あの、その方たちにどんな御用なの?」ときかれたので
「あ、勘違いならいいんです。よく似たご家族を
2週間前空港の近くのホテルでお見掛けしたから
すごい偶然だと思って」と言って離れかけると、背中から、
「オー、そうかもしれない!
私たちあなたの娘さんには見覚えがあるわ」といわれた。

「ほんとですか?2週間前に空港の近くのpp@hotelにとまっていた?」
ときいたらそうだって。
「あのあとどこにいらしたんですか?」ってきいたら、
彼らは2つの家族らしくて、片方はインドネシアへ、
片方はスリランカに行ってたんだって。

「私たちカンボジアにいって来たんです。
まさかまたバンコクで、違うホテルで会うなんて
すごい偶然ですね」といったら
ママさんたちも「ほんとね!」「こんな偶然てあるのね!」と
びっくりしていた。

・・・でも、だからといってじゃあいっしょに写真とりましょうとか、
食事でも一緒にというような話にはならなかった。
あっちのホテルにいたときに話していたら別だけど
別にお互い奇遇を喜ぶような間柄ってわけじゃなかったし。

旅をしてるとたまにすごい偶然があるんだよね。
インドで部屋をシェアした子と、たまたまトルコの
カッパドキアのまちなかで会うとか、
キューバで道連れになった4人のうち、
3人は同じ大学の出身で、もうひとりも近所の学校出身だった
っていうことがあった。

人間ってなにか、土地にひっぱられる
縁みたいなものがあるんだろうなと思う。