アンコールワットに行ってきました

夏休みに三世代で、カンボジア+タイを旅行した記録

DAY08 [3] バプーオン・象のテラス

 

トイレは遙か 


バイヨンの付近にはトイレがないらしく、
ウィサさんは、ライ王のテラスのむこうの
屋台のあるエリアまでひとっ走り
車を走らせて連れていってくれた。

 
けろりは水分とると本当にトイレが近いし
かといってこんな暑い日に
水分とるなとも言えないし
観光は本当にトイレとの戦いだ。

トイレの付近で車をおりると
すぐにおみやげやスカーフをかかげて
一斉に売り子が集まってくる。
いや、いまそれどころじゃなんで!

血相かえてる私に、売り子のお姉さんが状況を理解して
トイレこっちこっちと案内してくれた。

トイレは、立派な建物になってるトイレと
その外に仮設トイレがあったけど
建物のほうはいま清掃中みたいで
仮設トイレのほうに入った。

ちょっと薄暗いんだけど、
それなりにキレイなトイレだった。

また車に乗り、ウィサさんにお礼いってバイヨンに戻ってきたら
ちょうど4人がおりてきたところだったので、
4人をのせてバプーオンへ向かった。

 

バプーオンは12歳未満入場不可


今日は歩くエリアが広いので、
連絡ついたほうがいいかなと思い、
車から降りるときに、ウィサさんに
電話番号を教えてもらっておいた。

バプーオンの本殿につづく空中参道。
地面より1mちょい高いところを歩く
渡り廊下のような参道。

さて、バプーオンに行くまで知らなかったんだけど
この遺跡は12歳未満は上がれない遺跡だった。
敷地内には入れるけど、何層かのピラミッド型になった
寺院には上ることができない。

敷地の入り口から長くのびる、空中参道と呼ばれる
地上よりだいぶ高くつくられた参道を歩き終わると
建物の入り口があり、
そこにチケットの確認ゲートがある。

確認ゲートの付近で、白人の8歳ぐらいの男の子が
現地人のガイドさんひとりをお守りにして、待たされていた。
ガイドさんは男の子の相手をまったくしてなくて
自分のスマホとにらめっこしており
あれはちょっと、いくらなんでも
親はひどくないか?

うちでもけろりは上ることができないわけだが、
私は一度来たことがあるので
けろりと待ってるから行ってきたら、というと
おじいちゃんとおばあちゃんが
「あんな高いとこもうのぼれないから
私たちも下で待ってるほうがいい」
というので、たろさんとパパさんだけで上っていった。

 

 

さきほどのバイヨンがあまりに暑かったので
おじいちゃんも空中参道を歩いているときに
ふらふらしてしまったらしい。

たろさんとパパさんだけ上がってもらい、
残った4人は外側からまわって、
建物の裏側にある、巨大な寝釈迦像だけ見ようってことで
ピラミッドの外側を歩いた。

 

これ、↓寝釈迦仏が見えているんだけどわかる?
建物の左端にむかってゆったりとカーブしてあがっているのは
たぶん顔の下にした腕だと思う。そして
その上におだやかな仏様の顔がのっている。
建物の右側にむけておだやかにふくらんでいるのが
お釈迦様の胴の部分。

 

 

 

 



パパさんとたろさんは
寝釈迦像を見つけられるかどうか
わからなかったので
私はパパさんたちに合流するため
裏手の出口からあがってみた。

 

とても感じが悪かった、入り口上部の警備員


半周まわってピラミッドのエントランスから上がった
階段上の堂内まで来たけど
たろさんたちも見つからず、
ピラミッドの外側を一周してるはずの
おじいちゃんたちも見えない。

ここは壁にかこまれていて
外の様子がもうひとつ見えづらいので、
ちょっと堂外に出て様子を見ようと思って
階段上の踊り場に一歩出ようとしたら、
脇に座り込んで見ず飲んでいた、制服着た女のひとから、
「ここから出るんじゃない、順路に沿ってすすめ」
とすごいきっつい命令口調で言われた。

「私は迷子で家族が外にいるか見るだけだから」
と言ってもひとことも聞いてくれずにノーノーノーと怒鳴るばかり。
もしかして、いまいった言葉以外は
英語はわからないんじゃないかっていうぐらい
ひとことも話をきいてくれなくって
本当に感じが悪かった。

でもあとから考えたんだけど、
あのひとも、順路を守らせられないと
ああいうふうに怒られるんだろうな。

結局私は言うことをきかずに踊り場に出た。
制服の係員は追いかけてはこなかった。

もういちど寝釈迦像前へ

 

とりあえずおじいちゃんたちの姿は確認することが
できたので、そのまま元来た方へ戻って
一段上の層に行ったらたろさんたちと合流できた。

上の層はテラスのようになっているので
角に立ち、遠くにいるおじいちゃんたちに写真とってもらった。

たろさんたちは、一番上の階まで上がり、
急な階段をおりて寝釈迦像に向かった。

私たちが寝釈迦像の前で
あそこが顔でしょ、あそこが鼻でしょ、とやっていたら
イタリア人カップルが不思議そうに素通りしていった。

なんか気になっちゃって、おせっかいだけど
寝釈迦像見た?ってきいちゃった。

イタリア人カップルも、すぐにはわからなくて
あそこの草がはえてるとこが鼻でしょ、
上下にふくらんでるとこが目でしょ、と言ったら
わかったみたいで、とっても感謝された。


さっき入った裏手の出口から出ると
バプーオンの敷地の角の巨木の根元に
ツーリストが集まっている。
あそこ、見どころなのかな?

しかし、おじいちゃんたちがあまり水を持ってないので
私はおじいちゃんたちが待ってる場所まで
できるだけ早く届けに行かなければ。

ゆっくり巨木を見てきていいよとたろさんたちに言って
私は正面入り口に向かった。

 

 

またもトイレに行きたいけろり


小走りで正面入り口まで行きおじいちゃんたちと落ち合ったら、
けろりがトイレいきたがってもう歩けないという。
なにーっ!
ここもやっぱりトイレ遠いんだよなあ。

でもこのときばかりは私って天才じゃなかろうかと思った。
だってさっき電話番号を教えてもらったから
連絡できるんだもんね。

ウィサさんに電話して、娘がトイレに・・・というと
すぐに車でかけつけてくれて、3人を運んでいってくれた。


パパさんたちもあとからゆっくりこちらに
出てくると思ったので、
私はバプーオンの前でパパさんたちを待っていた。

けど、待てど暮らせど出てこない。

Skypeでメッセージを送ろうとしたけれども
このへんは電波が弱くて
送ることができなかった。


20分ぐらいそこで待ってただろうか?
やっとメッセージがきて
象のテラスの前で
落ち合うことができた。

どうやら、さっき別れた木の根のあたりから
裏手の寺院に向かう順路があるようで
そちらをずーっと歩いて回ってきたらしい。
たろさんはバテてへとへとだった。


おじいちゃんたちに合流しようと
象のテラスの前を歩いて
トイレ方向に歩いて向かった。

 

 


すると、ライ王のテラス前で車からおりる
おじいちゃんたちが見えた。
おじいちゃんたちはトイレを済ませたあと
また車に乗り込んで、運んできてもらったようだ。

私たちは歩いてトイレに向かった。
そしたらまた売り子たちが群がってくるんだけど
さっきトイレまで案内をしてくれた女性が
「ハーイ、また会いましたね~」って挨拶してくれた。

さっき一瞬会っただけなのに憶えてて
挨拶してくれるところがニクイじゃない?
ああいうネアカなひとはおみやげもよく
売れるだろうな~


 

用を足したあと、
たろさんを回復させるために塩分チャージ飴を食べさせた。

 


そしてさっきのお姉さんのお店でジュースを買って、
売店のプラスチック椅子に
少しすわって休んだ。


たろさんがそうとうへばっていて
あまり長く歩けそうもない。

もうおしまいにして車で待っててもいいよといったけど、
「でもせっかく来たのに。もったいない」といって
たろさんは立ち上がり、
結局象のテラスとライ王のテラスも見た。

 

象のテラス。

 

ライ王のテラスは、壁の後ろ側にたくさんの彫刻が
隠されているのがあとから発見されて
壁と壁の間を歩くことができる。

 

こんな高い壁に隠されていた。

塗り込められていたものをけずって剥がしたから
こんなにギザギザなのだろうか

ライ王のテラスから駐車場、おみやげ店
トイレ方向をのぞむ

こちらはライ王のレプリカ。本物はプノンペン
博物館にあるんだとか。
別にライ王という名前の王様がいたわけじゃなくて
王様をかたどった彫刻が風雨でとけて
ライ患者の肌のように見えたから
ライ王とか呼ばれてるんだって。

 

こちらも壁の裏の彫刻。
象の鼻につぶされているひと

 

よく日本では悪いことして鬼にふみつぶされてる
仏教画みたいのあるけど
こちらでは象の鼻にふみつぶされるんでしょうかね

この方は命乞いしてる感じ