アンコールワットに行ってきました

夏休みに三世代で、カンボジア+タイを旅行した記録

DAY10 [1] 懲りずにまた釣り

 

 

本日は釣りとオールドマーケット


今日は遺跡には行かず、オールドマーケットで
かる~くお買い物をする日にした。

といっても、あまり早朝は店が開いていないだろうから
(と思ったら実は7時くらいから
店は開いてるということをあとから知ったんだけど)
朝のうちは私とたろさんとパパさんは釣りにいって
ひと段落したら残りの3人と合流し
オールドマーケットで買い物、という流れにした。

ホテルの前のトゥクトゥクなら交渉しなくても2ドルだし
オールドマーケットなら間違いようがないから
あとからたよりない3人で来ても問題ないでしょう。

おばあちゃん(←たよりない3人組のなかで最もたよりになる人)には
トゥクトゥク乗るときに一応「オールドマーケット、ツーダラー($2)?」と
確認しなねって言い、
けろり(←たよりない3人組のなかで最もスマホの操作に慣れてる人)には
連絡手段としてスマホを1台渡した。

 

釣れない釣り


朝食後、私とパパさんとたろさんは、
ニルさんの車でオールドマーケットの少し先まで行った。
先日はオールドマーケットのある側の車道沿いで釣っていたら
日なた側になって暑かったので
今回は対岸側の木の下に行ってみた。

 

 

 

 


2時間くらい釣ってみたけど、今日も何もつれなかった。

対岸に地元のひとらしき釣り人もいたけど、
そのひとも何も釣れていなかった。



でも川をのぞきこむと、小さい魚がちょろちょろしている。
このぐらい小さい魚がいるってことは
もう少し大きいのもいるんだろうけどなあ。

それにこの前会った釣り好きトゥクトゥク運転手のラモーッさんも
このへんで釣るって言っていたしなあ。

10時すぎぐらいに、けろりから連絡が入った。
留守番していてしびれをきらしたらしい。
「もう行っていいの?」
というし、こちらも暑いし釣れないので
きりあげて落ち合うことにした。

 

オールドマーケットにむかう途中の松から
すっごい松やにが垂れていた。

滝のように流れ落ちてるけどがっちりかたまってて
もうベトベトもしないの

どーでもいいけどこのひと ↓ ハナミズだらだら。花粉症か?

 

トイレとたろさんの成長

 

オールドマーケットについて、たろさんが
トイレに行きたいというのでカフェで借りてみる?ときいたら
自分でAmazonカフェに走っていって、トイレを借りて帰ってきた。
だんだんひとりで行動できるようになってきているなあ。

ふつうの中一の子供をもつ親御さんなら
「そのぐらいフツーじゃね?」って思われると思うけど
うちのたろさんに関しては、幼少の頃から
「できるかなあ・・・・心配だなあ・・・」
というのが口癖で、めっちゃ石橋たたくタイプだった。

できそうにないと判断したことはまず挑戦しない子だったのが
このように、ちょっと勇気を必要とすることに
挑戦できるようになり、このような言葉の通じない外国で
ひとりで行動できる、行動してみようと思えるところが
ほんと飛躍的に成長を感じられて嬉しいのだった。

 

なかなか来ない3人


さてその間私とパパさんはオールドマーケットの付近をうろついて
おばあちゃんたちの到着を待っていた。

ホテル方向から道を見ていれば来るところが見えるはず。
ところがどっち方向を見ていても一向に来る気配がない。

そのうちスマホが鳴った。けろりからだ。
トゥクトゥクおりたけど、
どこにおろされたのかわからないという。

なんでも運転手は、出るときに誰かと話していて
すぐ戻ってくるから待ってて、みたいな
急いでいた様子だったんだって。

けろりたちを下ろしたときも、あきらかにオールドマーケットじゃ
ないところにおろして、一方向を指さして
「ここ行ったらオールドマーケットだから!」的に
なにか言っただけで
おおいそぎで戻っていってしまったって。

Skypeのカメラ通話でまわりの様子を映してもらうと、
どうやらパブストリート?にいるらしいとわかった
けど、私もこのへん不案内なのでパブストリートってどっちか
よくわかってない。

来たのと反対方向に歩いてもらって、10分ぐらいかけて
やっと目印になる銀行が見えたので
なんとかそこで落ち合うことができた。

もしスマホ持ってなくて、Skypeで通話できてなかったら
落ち合えないとこだったよ
ほんとにいいかげんな運転手だな!

戻ったら文句言ってやろうと思ってたけど
結局その運転手とはもう会わなくて、実際文句を言うことはなかった。
(探し回ってまで文句言おうとも思ってなかったからだけど)


おみやげやのステキな店員さん


なんとか落ち合えて市場を歩いていたら、
日本語で「みるだけオッケーよ」って言ってくれた店があった。
「あらそんなこと言ってくれるお店初めてだわ」
とおばあちゃんが言い、それもそうだなと思って
はいってみた。

このお店のお姉さんは見るだけOKと行ってくれただけあって
全然押しつけがましくなく、安心して見られたので
クロマーやら、妹へのおみやげやら、
Tシャツやらあわせて12ドルぶんほど買った。

このお姉さんはちっとも高いこと言わないひとで、
私の知るかぎり最低ラインの値段を初めから言ってくれる。
ここだったら交渉の苦手なひとも
安心して買うことができるなと感じた。

日本語があまり上手なんで、どうして?ってきいたら
日本人が好きだから、って言ってくれた。

このお姉さんとはつい話し込んでしまったんだけど、
このひとはご両親が離婚して、弟さんは自分の家族があるから
自分がお母さんの生活費までみてるんだって。

「いつかはお金ためて自分のお店持ちたいの?」ってきいたら
「無理。お母さんを養ってるからお金はたまらない。
オールドマーケットは1区画買うと1500万円する
借りたら毎月1000ドルぐらいかかる」って教えてくれた。

お給料はすごく安いし、お休みは月2回しかなく
毎日朝7時から夜10時まで、1日に15時間も働くんだよって言っていた。
1日15時間って!ほとんど起きてる時間のすべてじゃん!?

「あなたぐらい日本語うまいならホテルとかで働くほうが
お給料がいいんじゃない?」ってきいたら、
「私は高校までしか行ってなくて、コネがないから
ホテルとかは入れない。
もし入れてもお掃除ぐらいしかさせてもらえないし、
そうするとお給料はすごく安い。
それに、私はお客さんと話すのが好きだから
ここの仕事でいいの」って彼女は言う。

彼女はいま30歳で独身なんだって。
恋人の有無はきかなかったけど
「いつかいいひとが現れたら結婚したい」って言っていたから
たぶん今はいないんじゃないかな。


「私だって結婚したとき34歳だったから大丈夫よ」って言ったら
そうだね、あと4年あるね!って言ってたけど
月2日しか休みがなくて1日15時間働いてて
自由になるお金もなかったら恋人つくれないよね。
ほんと悲しくなっちゃった。

楽しく買い物させてもらったし
おまけもしてもらったから、最後に
こころづけに1ドル渡したら
「チップもらう?」って(←チップくれるの?って感じで)
なんかはずかしそうな様子で「ありがとう」って受け取って
ていねいにポケットにしまってた。

あのねえ、私お見合いおばさんじゃないけど
こんながんばりやで明るく心根の素直な女性って
なかなかいないと思うの。

「まごころのあるひとと出会いたい」って思ってる男性は
ぜひシェムリアップの彼女のいるお店を訪れてみて。

この写真、彼女の魅力の10分の1も撮れてない。
すごく美人ってタイプじゃないけど
笑顔のステキなひとです。

 

 オールドマーケット外側
南側、川側の角からたしか3件目のお店。
行ってみてね。