アンコールワットに行ってきました

夏休みに三世代で、カンボジア+タイを旅行した記録

DAY09 [7] 下痢にはカーボン

 

ホテル近所の犬

3時半くらいまでのんびりして、
洗濯ものをだしにいったら
また昨日のができあがっていなくて、
今日の分をあずけるだけあずけた。
できあがりは5時だって。

 

途中、犬がいて、こわいので
みちばたの枝をひろって通った。
シベリアンハスキーの血でも入ってるのか
虹彩が白い、ゾンビ用コンタクトみたいな目をしている犬。

話は飛ぶけど、一昨年うちのおじいちゃんは猿に噛まれて
狂犬病のワクチンを何度も打つことになった。

その年には犬にもめっちゃ吠えられたけど
猿も犬も、棒を持った人間には近づかないということを学んだので
去年から猿のいるところや、犬が活発な時間帯は
棒を持って歩くことにした。

今年は私は朝顔の支柱を何本か
おばあちゃんたちは長くのばせる懐中電灯を
日本から持ってきていた。

ただ、犬たちが活発になるのは夜だし
この付近ではあまり犬を見なかったので
うかつにも持って出ていなかったのよね。
そのため、とっさに何かかわりになるものと思い
道ばたに落ちていた長い枝を手にとったのだった。

しかしこのとき出会った犬はたぶん近所のKTVで飼われてる犬で
野良犬とはちがって毛づやがよく、
枝もっていても全然気にしないでやってきて、
洗濯ものの袋をフンフンとかいで去っていった。
ああいう、大切に育てられて、たたかれたこともない子は
棒なんかもっていてもしょうがないんだな・・・

カーボン

パパさんは、病気になったときでもあまり
薬をのみたがらないほうで、
私が抗生物質を飲むか、正露丸は、ときいても
首をたてにふらなかった。

が、東南アジアには薬とは言えないような
下痢の薬がある。
炭を錠剤にしたもので、その名もカーボン。
タイではセブンのカウンターのところに置いてあるぐらい
一般的な薬だ。(やっぱ薬なのか・・・)

パパさんに聞くとカーボンは炭なので
それだったら飲んでもいいという。

となりのタイであれだけ広く使われているものだし
カンボジアでも民間の治療薬として使われているに違いない
っていうのは、旅行に来る前に読んだ内戦時を描いた本に、
著者が赤痢で死を覚悟したとき
タロイモを炭にして摂り、下痢が改善して九死に一生
得たエピソードが書いてあったから。

洗濯やのならびに小さな薬局があり
店主らしき女性とお客らしきお兄さんが話していた。
私が近づいていくと、顔をむけるふたり。


タイの経験から(タイでは薬局ではかなりの確率で英語が通じる)
Do you have carbon?と聞いたけれど
不思議そうな顔をされた。ので
ありますか?の部分だけクメール語にして
カーボンミエンテー?と聞いてみた。


置いてないんだろうか、発音が悪いんだろうか、と思いながら
何度か音程を変えてカーボンと言ってみる。
そのうちお兄さんのほうが、「カッボン?」と聞き返してきた。
ほんとにそれかわからないけど、ずばりそれです!という態度で
「チャー!(はい)」と言ってみた。

そしたら店主の女のひとがマーブルチョコレートぐらいの
筒状の容器を出してくれた。
おお~Carbonって書いてある!

このまま容器ごと買うのかと思ったら1錠単位で買えるんだって
1錠1000リエルとのこと。
1錠がやたらでかくて直径1センチぐらいあると思う。
これ飲むんだよね・・・?

とりあえず4錠もらってはみたが、用法用量はどうなってるんだろう?
「One day how many?」(1日何錠?)ときいたら、
お兄さんは店主に確認せず
「モーニング、イブニング」それからちょっと詰まって
アフタヌーン」と教えてくれた。1日3回ね。

買って帰るとパパさんはすぐに1錠のみ、
晩にもう一度、それと、翌日に2度飲んだ。
カーボンを飲み始めてからは一度もおなかがくだらなくて
翌々朝には健康な排便があった。

碁石にしか見えませんね!

これを飲むとウンコ真っ黒になるからびっくりするよ!
そんな単純なものが?と思うかもしれないけど
カーボン効くと思う。
アジアでおなかこわした方はぜひ試してみてね。

ただし強い腹痛や吐き気・発熱を伴うようなときは
深刻な菌に感染している可能性もあるので
そういう場合は病院に行ってね。


クメールテイストで夕食を注文


先日足マッサージにつれていったというのに
けろりが「からだのマッサージがしてほしかった」
と何度も言うので、夕方、マッサージに
連れていくことにした。

おじいちゃんとおばあちゃんは部屋で休み。
パパさんもおなかの調子が悪いので休み。

残留の3人は今日はおかゆがいい、
Khmer Tasteのシーフードおかゆ(Sea Porridge)がいいなあ、というので
マッサージのついでに買って帰ってくることにした。

けろりとたろさんと3人で
ホテル前のトゥクトゥクでまたソクサンに行き、
まずはKhmer Tasteへ。

Khmer Tasteの店はまだ若い旦那さんと奥さんで切り盛りしている。
子供たちの顔はもう覚えてくれているみたいで、
まるで常連みたいに手を振ってにこやかに迎えてくれた。

若旦那さんに、おかゆ3つとロクラック2つ、
フライドポテト3つ注文し、
ちょっとマッサージ行ってくるので、5時にとりに来ます、というと
きちっと復唱して確認してくれた。
いま払ったほうがいい?あとで払う?というと、
どちらでも、とにこやかに言われたので、じゃあ受け取るときに
払うねといって店を出た。
ここのお店は味もおいしいし安いし、やることにそつがない。
人気があるわけだね。

その後シバタ通りのスーパーに行ったら、
85セントのアイスがあったので買って食べさせた。

 

 

 

 

マッサージ店へ

暑い中ナイトマーケットの通りを往復して、
3人でボディマッサージ1時間21ドルのところ
18ドルにねぎったら、
かなり渋られたけれども
「大部屋でもよければ」って言われ
なぜかほかの店に連れていかれて、
すごく小汚い裏階段とおって
3人ぶんのマットレスしいた部屋に通された。

 


たろさんには小太りの若いめのおばちゃん、
けろりには私と同世代ぐらいにみえるおばちゃん、
私には20台ぐらいの男の子がついてやってくれた。

なんていうか、タイマッサージを見よう見まねで
やってる感じの、あんまり腕前を感じないマッサージだった。

たろさんが痛い痛いといってるので
私の担当のひととかわってもらい、
私はしつこく痛いといって弱めてもらった。

このひと親指で押すときに、添えた人差し指にも力がはいって
つねるクセがあるようなんだよね。
そのあとも何度か痛くなったけど、
足の裏やってもらうときとかは力が強い分
気持ちよかった。

 

男の子とまちがえられたけろり


けろりを担当しているおばちゃんは、
けろりをうつぶせにして、ときどきおしりを両手で
くしゃくしゃっと揉んでいた。
けろりはキャハハハ!って笑ってたけど
それセクハラじゃね?(^^;

 


おばちゃんはしばらくして
けろりのTシャツのすそのフリルをつまんでしげしげとみながら、
この子はボーイ?レディー?ときくので
「シーイズアガール」と言ったけど
何回も聞き直してくる。

私が股のへんに手をやって「オッミエン(ない)」と言ったら
やっと信じてくれたけど
それでもまだ「顔が男じゃない?」っていってた。
Tシャツにフリルついてるし、下もスカートみたいな
キュロットはいてるんだから
どうみても女の子でしょう!

でもこのあと気づいたんだけど、カンボジアの女性は
髪を短くする習慣がないみたい。
うんと年とった女性は尼さんみたいな短髪のひともいるんだけど
そうでないひとは、だいたい髪は束ねてて、
すごく小さい子でも髪は伸ばして結んでるの。

タイは小さい女の子はけっこうおかっぱの子が多いけど
そういえばそういう子見なかった。
女性なのに耳の上ですっぱり切ったけろりみたいな髪型は
すごく珍しいのかもね。

カンボジアって、女性はしとやかであれとか、
口笛吹いちゃいけないとかいろいろ決まり事が
あるらしいんだけど、髪を長くするのも
そういうたしなみのひとつなのかもね。

マッサージおわって、1ドルずつチップのせて払った。

(21ドル払う気があるなら初めから値切らずに
21ドルで手を打てよ!って思われるかもしれないが
ヘタだったりおしゃべりしてたらチップはのせないので
ここは譲れない・・・)

 

ナイトマーケットでクロマー購入


そのあとナイトマーケットの中の、クロマー$1と書いてある
店にいって品質を見てみた。やっぱり$1のやつは
コットンには思えない、ガサガサした粗い素材だな。

けろりが濃いピンクと薄いピンクの
しましまのクロマーが気に入ったけど、
2枚あるうちの片方は端っこがほつれていて
1枚は穴があいてたので見送った。


Khmer Tasteにいって料理を受け取ってお金を払い、
PassAppでトゥクトゥクに乗って洗濯やさんへ。
洗濯ものをひきとって、すぐ近くの店でビールを買って、
歩いて帰った。

晩御飯はパパさんも一人前ちゃんとおかゆを食べられた。
料理はひとつひとつが、タッパーまではいかないけど
再利用できそうな立派なプラスチックのカップに入っていた。
このカップは大変便利なので、私たちが持ち帰りの料理を
食べるときのお椀になった。

夜寝るまえにけろりが部屋にやってきた。
このところ足の親ゆびの爪にひびが入っていたけど、
それがシーツにひっかかって大きくはがれてしまったんだって。
一部生爪はがれた状態になっている。
絶対腫れてほしくなかったので、抗生物質の入った
軟膏を塗って指用のバンドエイドで巻いた。