アンコールワットに行ってきました

夏休みに三世代で、カンボジア+タイを旅行した記録

DAY12 [2] 帰ってから朝食

二回目の朝食

ホテルに帰ってみると、
時間はまだ10時少しすぎたところだった。
玄関はいると、まだ食堂で朝ごはん食べてるひとがいる。

 
本来朝食は10時までだけど、
「もしかしてまだ朝ごはんたのめる?」
ってきいたら
「いいですよ」
ってウェイターのお兄さんが言うので
お言葉に甘えることにした。

でもその際に私が間違えたのか
お兄さんが間違えたのか、
チャーハン2つほしかったところ
1つしか来なかった。

「ひとつしか頼まなかったっけ?」ってきいたら
「もうひとつほしかった?」ってきかれたので、
「たのんでもいいの?」っていったら
「僕たち本当は10時に朝食は終了なので・・・」って
申し訳なさそうに言われちゃって、
「あ、じゃあやっぱりいいですゴメン」
とあやまった。

 

アプサラダンスに行きたい?

さあ、今日は早々と、一日の予定を終えてしまったぞ。


食事がおわって部屋に戻るとパパさんが、
「今日はこんなに早くおわってのんびりできるし、
アプサラダンス見たいなら今日がチャンスじゃないの?」
って言った。

アプサラダンスというのはカンボジアの伝統的なダンスで
内戦時代に継承者がほとんど抹殺されてしまって
ほとんど途絶えてしまったんだけれど、
わずかな伝承者が復興して、
いまは世界無形文化遺産に指定されている。

ここシェムリアップでは何軒かの劇場型レストランで
ビュッフェとセットにしたダンスのステージをやっていて
手頃な値段で見ることができる。

カンボジアに来る前におじいちゃんに一度聞いたら
行きたい!って言ってたけど
毎日ハードだからたぶんムリだろうと思って
私はもうあきらめていた。

でもステージは夜からだから、
これから午後いっぱい休めるし
今日だったら、行けるかもしれない。

おじいちゃんに、行くとしたら今日ラストチャンスだけど
行きたい?ってきいてみたら
行きたい!って力強い返事がかえってきた。

といっても、今夜の席がまだ空きがあるかどうかは
手配してみないとわからないけど、
まずはきいてみよう。

 

アプサラダンスに行きたい?

ここのホテルもツアーやらバスチケットやら
いろいろ扱っているようだったので、受付できいてみた。
そしたら、ひとり20ドルだって。

え~と。
旅行前に、日系旅行会社のクロマーツアーズのサイトで見たら
ひとり10ドルぐらいだったけどな。

それが20ドルとなるとちょっと心の準備ができてないな。
夏休みだから高いのだろうか。

とりあえずホテルの受付は断って
クロマーツアーズという、現地の日系旅行社に電話したら、
やはり夏休みのせいか10ドルではなく、12ドルだったけど、
空きがあれば当日手配も可能だと言われた。

予約をお願いしたら、劇場に確認して折り返し電話をくれた。
今夜の空きがあるという。

「自分で印刷できるならバウチャー送ります」と言われたけど
ホテルで印刷できるかわからないし、できたとしても
先ほどホテルの受付で聞いた手前
受付で印刷してもらうのも気まずい。

クロマーツアーズは昨日のジャヤバルマン病院の近くにあり
ホテルからもそんなに遠くないので
ちゃちゃっとトゥクトゥクでとりに行くことにした。

チケットをとりにクロマーツアーズへ

ホテルを出たらこわもてトゥクトゥク運転手のTouchさんがいた。
行き先を告げて、1.5ドルでいい?ってきいたら
珍しく渋らずに、OKと言ってくれた。

ここの運転手さんたち、日がたつにつれて
値段が安くなってきてない?
ひとりだったせいもあるかな?

 

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クロマーツアーズは、ブログとか見ると
若いひとががんばってて活気がありそうな会社だったけれど、
店にはいると、なんとなく薄暗くて、
どんよりとした雰囲気だった。

Nさんという担当の女性はカンボジアの方に見えたので
英語で挨拶しちゃったんだけど
ふつうにネイティブの
日本語を話すひとだった。

料金は12歳以上ひとり12ドル(たろさんも)、
そして子供は6ドル。
全員で66ドルだった。

いま考えると身分証も見せないんだから
たろさんは11歳だって言えばよかったかもしれないが、
そのときはそういうワル知恵は働かなかった。

カードで払ったら4%の決済手数料かかるっていうから、
現金で支払った。

っていうか、この公演チケット
HPで注文することもできるんだけど、
HPでも手数料4%かかるのかしら。

青いお札

チケット代わりのバウチャーを受け取ったあと、
店の前で、走ってきたトゥクトゥクをつかまえて
アヌサレジデンス、っていったら1.5ドルだという。

PassAppだったら確実に4000で行ける距離なので
譲歩して5000(1.25ドル)と主張して
それで合意して乗ったんだけど、
ホテルについて1ドル札と2000リエル札で
6000リエル相当を渡すと、
おつりの1000リエルがないという。


エ~?と私が疑いの目を向けると
「ほらないんだよ」と財布の中を見せてくれた。
けど、青いお札がある。

「青いお札あるじゃない。青いのは1000でしょ!」と指さしたら
「これ違うんだ」と出して見せてくれた。
アレッこれ1000リエルじゃないね?
漢字が書いてあって、人民元じゃないの

「なんで中国のお札もってんの?」ときいたら
「中国人のお客がくれたんだ・・・」
と、済まなそうに言うのが、なんかおかしくなっちゃって
ふたりで笑って結局1.5払っておりた。

 

これなんて書いてありますか?

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戻ってみると
子供たちとパパさんはプールで泳いでいた。

部屋は掃除中だった。
こんなにたくさんのメイドさんたちが
よってたかって掃除をしてくれていた。
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どのひともほがらかで親切で
とてもいいお嬢さんたちで
廊下で合えばにこやかに挨拶してくれる。

この彼女たちのひとりと、一度だけ、
ちょっと胸が痛くなるできごとがあった。

たろさんが市場で買ったTシャツに
何かクメール語でロゴが書いてあって
何て書いてあるんだろうねえ?って
話をしていたときに
ちょうどメイドさんのひとりが通りかかったので
これってなんて書いてありますか?
って聞いたんだ。

どう聞けばいいかわからないから
当てずっぽうに
「このクメール語なんですか ピアサークマエニヒ、アヴェ?」
と言った。言葉としてはめちゃめちゃだったと思うけど、
ロゴを指さしたから意味は察してくれたんだと思う。

そしたらそれまでニコニコしてたメイドさんの顔から
ふっと表情が消えて、
そのあと、そこにいた上役の男性に呼びかけて
何事か言うと歩いていってしまった。

上役の男性はたろさんのTシャツを見て
「ああ、これはね、アンコールトム・シェムリアップと書いてあるよ」
と教えてくれたんだけど
私はそのときになってやっと気づいた
さっきの彼女は字が読めなかったんだって。

日本でもタイでも、
台湾でもマレーシアでもシンガポールでも
メイドさんが字を読めるのは当たり前でしょう?
だけどここは違うんだった。
カンボジアメイドさんには
たぶんまだまだ字が読めないひとがいるのだと思う。

お嬢さんには申し訳ないことをしてしまった。
自分の無神経さで、しばし自己嫌悪に陥った。